平成8年度 委託研究ソフトウェアの提案 |
(a) 新しい言語仕様の作成
・意味の定義機能
・情報の局所化機能
(b) 処理系の作成 (QUIK: QUixote In Kyoto)
・クライアント・サーバ・アーキテクチャ
・インタプリタ
(c) 応用の記述と試作
・人工知能などの分野での代表的な問題の記述
・新規応用の開拓
一年目は、Quixote の新規応用を探りつつ、新しい応用の記述実験を行ないな がら、QUIK としての新しい言語仕様を作成することであり、計算機援用協調 作業のひとつである遠隔教育システムの質問問合せを micro-Quixote で実験 することによって Quixote の問題点の抽出と新たな言語仕様の作成を行なっ た。
二年目は、一年目の実験結果を踏まえ、以下の体制で研究開発を行なう。
(a) QUIK の設計:横田、宮崎、上林、早瀬
(b) Quixote の改良の検討: 旧 Quixote メンバーのメイリングリスト、および Quixote タスクグループ
(c) 開放型地理情報システムからの検討:横田、上林、黒田、萬上
(d) 計算機援用協調作業からの検討:横田、上林、木實、香川
(e) 処理系の作成:横田、中西、青江、黒田、萬上
(f) 応用からの評価:(a),(c),(d) のメンバー
QUIK の基本設計から詳細設計までは、本研究提案者が全責任を負うが、その ためにサポートグループとして (a) と (b) を考える。さらに応用からの要求 と示唆は (c) と (d) で行なう。そして処理系の作成は (e) が担当し、最後 の評価は、(c) と (d) が実験システムを作成し、(a) で評価を行なうことに する。
QUIK (Quixote in Kyoto) 処理系(いくつかの実験的応用システムを添付)
QUIK (Quixote in Kyoto) は、演繹オブジェクト指向データベース言語として の特徴をもち、(Java で実装された) 移植性の高い Quixote の処理系である。
micro-Quixote に比べると、オブジェクト識別子の意味論を始めとして演繹オ ブジェクト指向データベースの特長を保持しているため、値と識別性に基づく 2種類の表現の組合せによって高い表現能力をもっている。
ICOT フリーソフトウェアとしての Quixote の構文/意味論を継承しつつ、 micro-Quixote の移植性の高さを合わせ持っている、具体的な応用で使用可能 な Quixote の処理系である。本研究で開発する処理系を、すでにリリースさ れている処理系と合わせて、ICOT フリーソフトウェアとして公開することを 考えている。
Java を中心としたプログラミング言語言語を予定(サーバで Java が動かな い環境があるため一部を C/C++ で作成することも検討している。)。
動作 環境は、Unix / Windows を考えている (Mac は動作環境がないので、動作確 認はできない。)
最低限必要なソフトウエアは、JDK (Java Deveopment Kit)、Netscape 3.0 以 上である。
micro-Quixote (ソースサイズ 199KB) の2倍。
複雑なデータや知識を記述するための知識表現言語、それらを永続記憶に格納 し利用するためにデータベース言語、それらを使った複雑な推論を行うための 知識プログラミング言語として使用される。さらにそれらデータベース/知識 ベースを構築する際に、仮説推論・仮説生成機能により、強力な実験環境を提 供する。
QUIK ソースコード、処理系詳細仕様書、ユーザマニュアル
www-admin@icot.or.jp