平成8年度 委託研究ソフトウェアの 成果ソフトウェア

(24) 動的に変化する状況における法的推論システムの研究開発

研究代表者:東条 敏 助教授
      北陸先端科学技術大学院大学


「法的推論システムShaky v1.0」(プロトタイプ版)



[機能]

法的推論システム Shaky は情報の状況依存性をより柔軟に扱うために従来 モジュール=状況という考えのもとに作られたシステムと異なり, 複数のモジュー ル=状況という考え方に基づいて作成しました.

Shakyは,データベースとして, インフォンとルール, 状況の記述とその間のサ ポートマップを持ちます. また,導出機構で推論を行なう過程で動的に状況を決定 する制約解消器を持つように拡張した推論機構を持っています. 状況が集合とし て表現されているため, 制約の解消は集合演算として行なうことができます. シ ステムは法的推論に特化しての使用のみならず, 一般的な問題解決にも応用可 能です. 添付したサンプルプログラムでは, 法的領域において, 複雑な時間関係を持つ事例を記述し, このシステムが実際の事例の上の推論においてうまく機能することを示しています.

[動作環境]

・SparcStaiton 5 上の SunOS 4.1.4 で動作確認済み
・このシステムはPROLOGで開発されていて,実行には
  Sicstus Prolog ver.3が必要です.

[ファイル内容]

次のファイルが入っています.
・インストールマニュアル
・操作マニュアル
・システムプログラム
・サンプルプログラム

[ディレクトリ構成]

展開後のディレクトリ構成は以下の通りです.
 +- Readme_J(日本語)
 +- Readme_E(英語)
 +- Install_J(日本語)
 +- USERMAN_J(日本語)
 +- [sample]
       +- sample1
       +- sample_sr1
       +- sample2
       +- sample_sr2
 +- [src]
       +- Makefile		
       +- inference.pl
       +- solve.pl
       +- constraint_solver.pl	
       +- io.pl			
       +- system.pl
       +- cs.pl			
       +- la.pl			
       +- tmp.pl
       +- cs_out.pl
       +- main.pl
       +- transfer.pl
       +- db.pl			
       +- makefile.pl		
       +- unify.pl
       +- grammar.pl		
       +- relation.pl		
       +- utility.pl

[注意事項]

本システムは,まだ開発段階であり一部未完成の機能がありますが添付している2つの例題については正常な動作を確認しています.

[FTP]


www-admin@icot.or.jp