平成8年度 委託研究ソフトウェアの 成果ソフトウェア

(6) 高度問題解決のための推論プログラムの開発

研究代表者:井上克已 助教授
      豊橋技術科学大学工学部
     (現・神戸大学 工学部電気電子工学科 助教授)




「アクション言語処理系(Prolog 版)」
(Action Language System)
通称: Action-MGTP (Prolog 版)



[特徴ある機能]


   (機能) 状態変化が記述可能であるアクション言語で記述された
          知識ベースに対し、さまざまな質問応答を可能にする。
          この言語上では、フレーム問題に対する慣性の法則などの
          常識規則が記述でき、さらにプランニング問題も解ける。

   (役割) アクション言語で書かれた問題領域知識を、MGTP の
          入力節集合にコンパイルする。
          アクション言語上の知識ベースに対する質問応答も
          MGTP への入力に変換され、後処理として MGTP での
          結果をアクション言語に翻訳しユーザに提示する。

   (特徴) 更新操作などにより動的に変化する知識ベースや、
          アクション実行によって状態が変化する問題領域を扱う
          ための宣言的言語の処理系である。過去の計画プログラム
          との違いは、フレーム問題を扱えること、論理プログラ
          ミングの枠内で計算すること、すべての問題領域知識が
          宣言的に記述されるために知識の見通しが非常によいこと、
          などが挙げられる。この形式においては、フレーム問題に
          対して慣性の常識則で対処するため、非単調推論を実現
          しなければならず、昨年度開発した ALP 処理系の技術を
          活かすことで効率良い処理系が実現される。

[必要な環境]


・使用言語
  Prolog 
  (SICStus Prolog v.2.1#9 で開発したが,他の Prolog でも動くように
    SICStus に特有のユーティリティプログラムは使用していない。ただし
    動作は SICStus 以外では未確認)

・OS 等の環境
  UNIX

[ソースプログラムの分量とファイル構成]


・ソースプログラムの分量
  ソースプログラムのみ     208 KB
  例題                      18 KB
  説明書・マニュアル       315 KB
  その他のドキュメント      22 KB
  合計                     563 KB 

・ファイル構成
  以下のファイルとディレクトリを含む.

   Readme-E         本ソフトウェア使用上の注意(英語版)
   Readme-J         本ソフトウェアのディレクトリ構成
   advertise.txt    本ソフトウェアの宣伝紹介資料
   copyright.txt    本ソフトウェアの著作権者氏名
   function.txt     本ソフトウェアの機能概要
   image.txt        本ソフトウェアの利用想定者のイメージ
   manual/          本ソフトウェアへの添付資料が入ったディレクトリ
   publication.txt  本研究開発に関わる発表先一覧(発表予定も含む)
   source/          本ソフトウェアの本体が入ったディレクトリ

[FTP]


www-admin@icot.or.jp