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研究の内容

DeepForestはみっつの異なった特徴を持っている。

  1. 分子進化学研究のための解析用パッケージ・プログラム
  2. 分子進化学研究に有用なKL1/KLICのモジュール
  3. DeepForest内で定義した述語を直接使うためのシェル環境

分子進化学研究において必要なのは柔軟で強力な記号処理であることが多い。こ れはこの分野の研究者が扱うのが離散的な遺伝情報であるからである。しかし何 を問題としているかは研究者自身にもわかっていないこ場合もある。研究者は様々 な試行錯誤を重ねて研究を進めているからである。したがって、おしきせのパッケー ジプログラムよりは、簡単に使える言語処理系の方が有用であると考えられる。

DeepForestは解析用パッケージ・プログラム以外に分子進化学研究に有用 なKL1/KLICのモジュール(部品となる述語のセット)を提供する。

しかし問題はそのように提供されたKL1/KLICのモジュールを使って、研究者が自 分でプログラムを書くか、ということである。つまり既存の言語処理系に比べて なんらかのメリットがなくてはならない。

そこで我々はHTML化したドキュメントから即座に呼び出せるシェル環境(後述)を 開発した。そこにはあらかじめ例題が書き込まれており、ユーザーは自分の好み に応じてスクリプトを変更してあらかじめ定義された述語を使うことができる。

我々はこのようなドキュメントを``Live document''と呼んでいる。



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