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その他の研究成果

昨年度に行なったKLICにおける数値演算最適化の研究 [15,5]に引 き続き、本年度はKLIC並列処理系(共有メモリ版)を拡張して、共有メモリに配置 した配列の並列 処理を試みた[14]。また、ループ最適化の正当性の理論的根拠の確 立を目標として、 並行論理型言語における同期ポイントの移動の安全性に関する研究を行なっ た[12]。

また、KLIC処理系の基本構造を保ちながらターゲット言語をJavaとしたKLIJava を作成した[13]。さらに これとは別に、KL1の分散処理への適用に向けての基礎研究を行ない、分 散KL1言語処理系の設計と実装[8]、およびKL1プロセス直列化方式 の設計[16]を行なった。

KL1に基づく並列分散処理の実用化には、逐次実装の場合以上に、静的解析 が大きな役割を演じると予想される。数年間にわたって実施してきた静的解析体 系の整備は、将来のKL1言語の応用分野拡大の布石ということもできる [4]。



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