拡張逆伴意法は、部分演繹を用いて欠落部分を集め、集めた欠落を一つを除い て背景知識に一時的に加えるというものである。これにより欠落が、除かれた リテラル一つとなり、従来の逆伴意法の枠組みで最弱仮説を正しく計算するこ とができるようになる。従って、拡張逆伴意法を利用することで、同一述語の 複数の欠落に対処できる、発想的帰納推論システムを実現することができる。 また、実行効率などの問題から、拡張逆伴意法をそのまま用いることは困難で あるので、一般的な帰納論理プログラミングシステムにおけるバイアスなどを 導入した形でシステムの構築を行った[4]。
以下に、開発したシステムにおける最弱仮説生成部と全体の学習アルゴリズムを示 す。