平成8年度 委託研究ソフトウェアの 最終成果報告書 |
アニメーションはユーザインタフェースで有用であり、特に動的な側 面を表すのに適している。しかし、既存のユーザインタフェース作成環境にお いてアニメーションを作るのは困難で手間がかかる。本研究では我々の双方向 変換モデルを拡張しアニメーションに対応させる。新しいモデルには時間を導 入しており、モデル内のデータ表現上での操作を含んでいる。
このモデルを使用することで、アニメーションは基本的にはアプリケー ションのデータを視覚化した図を補間することによって作成される。プログラ マーはアプリケーションデータの視覚化の方法を指定することに加えて、抽象 的なアプリケーションのデータと補間の方法(どのようなアニメーションを行 うか)との間の対応規則を指定するだけで良い。そのため、複雑なアニメーショ ン効果なども簡単に指定できる。
我々はこのモデルに基きアニメーション作成システムを作成した。こ のシステムは二つの部分:mapper と viewer から構成されている。mapper は アプリケーションからデータ列を受け取り、絵の列に変換し、それらを補間し て、アニメーションのログにする。viewer を使うと、このアニメーションの ログがアニメーションとして見られる。
我々は IRIX (OpenInventor), Windows95/NT(OpenGL), X-Window system のための viewer を用意した。また、我々はこのシステムを様々なア ルゴリズムアニメーション---例えば、N-Queen 問題、ハノイの塔、N-Body 問 題など---に使ってみた。
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