平成8年度 委託研究ソフトウェアの 最終成果報告書

(21) CMGTP による並列チャネルルータの開発

研究代表者:周 能法 助教授
      九州工業大学情報工学部知能情報工学科


   本研究では、三つのプログラミング言語、即ちCMGTP、KLIC、及びCLP(FD)を用いてチャンネルルーチイング問題を解くためのプログラムを開発した。VLSI設計の分野でよく用いられているDeutschの問題に対して,CLP(FD)プログラムは現在までに分かった最もよい解を全部求めただけではなく、現在までに知らなかった一つの解を見つけることもできた.KLICプログラムは、三種類のチャンネルに対して問題を解くことができたが,性能が接続要求の与え方に大いに依存するという問題を持っている。 CMGTPプログラムは,三つのプログラムの中で最も簡潔的ではあるが,大きな問題を解くことはできなかった。本研究では、CMGTPの強力な記述力を実証したと同時に、CLP(FD)と較べてCMGTPがチャンネルルーティング問題のような解がたくさん存在する制約充足問題に不適切であることを明らかにした。



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