平成8年度 委託研究ソフトウェアの 最終成果報告書

(18) 詰将棋における戦略の獲得方法に関する研究

研究代表者:伊藤英則 教授
      名古屋工業大学知能情報システム学科


   本研究は詰将棋における戦略の獲得方法について研究する。特に、帰納論理プログラミング(ILP)を用いた方法の可能性について検討する。ILPの代表的なアルゴリズムにFOILがある。    本研究では、詰将棋戦略を獲得するために、FOILを改良する。改良したアルゴリズムは少数事例から有効な戦略を獲得できる。さらに、その並列化方法を検討し、並列計算機AP1000上に並列FOIL(PFOIL)を実装し、台数効果等を評価する。また、帰納論理プログラムにより獲得された詰将棋の戦略を、詰将棋を解くプログラムに利用する。このプログラムは並列に詰将棋のゲーム木を探索し、詰将棋を解く。並列探索と獲得した戦略を用いることにより、難解な詰将棋を解くことを試みる。



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