平成8年度 委託研究ソフトウェアの概要

(16) 最尤法を用いた分子進化系統樹作成プログラムに関する研究

研究代表者:斎藤 成也 助教授
     国立遺伝学研究所進化遺伝研究部門


    本調査研究は、新世代コンピューター開発機構で開発した並列論理型 言語KL1/KLICを用いて,分子進化系統樹作成法のひとつである最尤法の並列環 境への実装を行ない,大規模な遺伝子データを実用的な時間内で処理できる, 現実的な遺伝情報解析プログラムを開発することを目的とする。調査研究の内 容は次のとおりである。

○距離行列法によりガイドツリーを作成し,それをもとに不安定なサブツリー を選択した上で完全探索する述語を記述する。
○モデルツリーを用いたシミュレーションを行ない,アルゴリズムの正当性及 び有効性を確認する。
○分散環境で高速に大量のデータを処理できるようプログラムの修正・改良を 行なう。
○マニュアル及びドキュメントの作成を行なう。

研究の期間  平成8年6月1日より平成9年3月末日(昨年度から継続2年目)
研究従事者
斎藤 成也  国立遺伝学研究所進化遺伝研究部門 助教授
國藤 進   北陸先端科学技術大学院大学情報科学研究科 教授
太田 聡史  総合研究大学院大学生命科学研究科遺伝学専攻 博士課程2年

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