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残された課題

我々はKL1のコーディングに必ずしも慣れているわけではない。そのため、開 発したプログラムの実行効率や要求資源量は、理想的な状態からは程遠いと考 えられる。またPVMを用いた分散環境構築に関する知識も十分とは言えない。 これらの技術的な面を補強することで、よりよいソフトウェアの開発が望める だろう。また、現時点ではKLICを完全なブラックボックスとして使っているが、 長期的にはKLIC自体に手を加え、使いやすくしてゆくようなことも考えるべき かもしれない。

我々のプログラムは統合されたものではなく、モジュールの集合である。将来 的には図--3のようなひとつのプログラムとして提供したいと考 えている。KLICは明らかに分散環境向きの言語なので、現在3台のSunワークス テーションに加えて、より多くの異機種計算機を結合し、少なくとも数十台の 計算機での負荷分散を実現するべきである。またこれとは別に、クレイCS6400 のような共有メモリ型並列計算機に上に、我々のプログラムの実装を行う予定 である。。しかし、現バージョンのKLICは共有メモリ型並列環境では浮動少数 点演算ができないので、KLICのバージョンアップを待つ必要がある。

  
図 --3: 統合されたプログラム: DeepForest

また、現在のプログラムは、既存のアルゴリズムを並列論理型言語を用いて実装 したに過ぎない。より強力なヒューリスティクスを考えることで、我々のソフ トウェアの独自性を打ち出す必要があろう。



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