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2. アメリカ

2.3 ブッシュ政権でのIT政策の位置づけ

 クリントン=ゴア時代の大きな柱であったIT政策であるが、ブッシュ政権に変わり、IT政策は変化する様子である。これまでのIT研究開発の枠組みを継続しつつも、目新しいIT政策はなかった。
しかし、2001年9月11日のニューヨークでのテロ以降は、サイバースペースにおけるセキュリティ対策を推進し始めている。10月には、ブッシュ大統領が「情報化時代における重要インフラ保護」という声明を発表し、インフラ保護強化のための体制整備を行った。
 また、政府の情報ネットワークのセキュリティ向上を目的としたGOVNETの構築が発表された。GOVNETはインターネット・プロトコルを用いたインターネット等他のネットワークとは切り離された政府専用のネットワークである。業界各社に情報請求した上で、仕様設計が行われる予定である。

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