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背景と目的

並列・分散処理に関連する技術は,ハードウェアおよびソフトウェアの両面に おいて近年着実な進歩を遂げつつある。 並列コンピュータは身近な存在となり,分散オブジェクト技術に基づく分散ソ フトウェアがいたるところで利用されるようになった。 それにともない,並列・分散プログラミングへの需要も増加しつつある。 並列・分散・ネットワーク型のアプリケーションを手軽に開発できる環境は, 今後ますます重要になると予想される。

本研究の目的は,平成9年度の成果物として公開中の並列ビジュアルプログラ ミング環境 KLIEG version 3.0 の利用可能性を向上させることにある。 KLIEG は,初心者にとって修得が容易で,熟練者にとって有益な並列プログラ ミング環境を目指して設計・構築されたものである。 並列プログラムの「設計図」を,そのままの形で図式として入力し,プログラ ミングを行う方式を採用している。

KLIEG 環境は,そのユーザインタフェースの使いやすさに特徴があり,当初よ り操作性に関しては慎重に設計を行ってきた。 KLIEG 環境に欠けているのは利用のノウハウであろうと考え,今年度は,主と してドキュメントや例題集などの整備を行うことにした。 具体的には,次のような目標を設定した。



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