プロトタイプシステムは、Java で記述されており、applet として動作する。入力デバイスとしてはマウスおよびスタイラスの双方が利用可能であるが、本手法は特にスタイラスとの相性の良い手法であり、各社のペンコンピュータや大型の電子黒板システムを利用して実験を行っている。現在幾何学的制約として、線分同士の接続、平行と垂直、短点の水平垂直方向への位置揃え、合同と左右上下方向の反転、および平行線分間の距離の一致などが実装されている。現在扱えるのは直線のみであるが、順次円や自由曲線を扱っていく予定である。 対話的整形については評価実験が行われており、一定の幾何学的図形の描画タスクを18人の被験者に行わせた結果、市販のCADシステムや描画システムを利用した場合に比べて操作速度および描画の正確さが共に大幅に改善されることを確認している[3]。