klitclは、KLICのプログラムと、Tcl/Tkを接続し、KLICのプログラ
ムに簡単にGUIを提供することが出来るインタフェースである。
klitclは、大きく分けると「klitcld」と「klitcl」の2つのパー
トで構成される(図)。システムに常駐して、Tclイン
タプリタを保持し、Tcl/Tkの処理を行う「klitcld」と、KLIC側に
述語として実装され、ユーザの要求によりklitcldと通信を行う
「klitcl」である。この2つを、UNIXドメインソケットで接続する
ことにより、2つのプログラミング言語を利用したアプリケーショ
ンが可能となっている。
このインタフェースを利用すると、KLIC側ではTcl/Tkのコマンドを 実行したり、イベントの処理を行なえるようになる。例えば、 tcl_eval/4という述語は、Tcl/Tkのコマンドを実行するものであ り、tcl_evalfile/4は、指定されたファイルを読み込んで実行す ることが出来る。tk_wait/2は、Tcl/Tkのイベント待ちをするもの である。
Tcl/Tk側では、新たに、''klic''というコマンドが利用することが できる。これは、KLICの述語をTcl/Tk側から呼び出すためのコマン ドである。これにより、Tcl/Tk側のイベントなどをKLIC側に伝える ことが可能となる。