平成9年度 委託研究ソフトウェアの提案 |
| 氏 名 | 所 属 |
研究代表者 | 新田克己 | 東京工業大学大学院総合理工学研究科 教授 |
研究協力者 | 東条 敏 | 北陸先端科学技術大学院大学 助教授 |
研究協力者 | 兼岩 憲 | 北陸先端科学技術大学院大学 |
研究協力者 | 加藤丈智 | 東京工業大学大学院 |
1年目の研究成果を基に「法的推論システムのための知識表現言語の開発」を 推進して「状況推論システム」としてまとめる。 同時に、1つの応用として 「法的論証構築支援ツールの開発」を行う。
法的推論システム New HELIC-II の問題点を検討し、以下の2つに述べるよ うな新たな機能拡張を行った知識表現言語を開発する。
過去に多くの法的推論システムが開発されてきている。そのうちで、素
人のための法律相談システムや、法学部学生相手の教育システムや、いわ
ゆるデモシステムはあるが、専門家の使用に耐えるようなシステムは少な
い。専門家が法的推論システムが実用になる為には、単なる推論システム
だけでなく、 その推論結果をベースにして、さらにルールの追加/変形や
ファクト仮説の生成などを行ったり、複数の推論システムの結果を比較し
たりしながら、 より信頼のおける論証を構築して行く思考実験環境が必
要である。また、その際、他の人との意見交換を行う交渉支援環境も必要
である。このような環境を提供する論証構築支援ツールを開発する。
具体的には、Pleadings Game(Thomas Gordon)を拡張し、論証案の提示、
論証案に対する反論生成、ファクト仮説の生成、新ルールの導入、論証過
程の表示、などを行い、必要に応じて、さまざまな推論機能を呼び出せる
モジュールを開発する。
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