本稿では、複雑な編集操作を行なうことなく 各種の幾何制約を満たす図の描画を可能にする、 対話的整形による 図形描画システムについて紹介した。 この手法は、あらゆる種類の描画システムに応用可能であるが、 特にペンを利用した電子黒板システムにおける数学や物理関係の 図形描画に最適であると考えられる。 今後は、曲線を組み込むなどのシステムの拡張を行ない、 実際のアプリケーションにおいて 本手法が有効に働くことを確認していく予定である。