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自己評価

これまでの研究で、制約に基づく並行論理プログラム解析の枠組とそのさまざま な応用を、理論と実践の両面から示すことができた。

これらの静的解析技術はModed Flat GHC、ないしは強モード体系の下のKL1のた めに開発したものであるが、たとえば静的デバッグ技術は論理型に限らず、強い 型体系をもつプログラミング言語に広く適用できる汎用の技術であり、言語パラ ダイムを越えて、今後の幅広い実用化が期待できる。

解析結果の処理系最適化への応用については、同じアルゴリズムを記述したKL1 プログラムとCプログラムとの性能比が、数値を対象とするループプログラムや 配列演算プログラムで 1 : 2 を上回るところまできた。これは、これまで並行論 理型言語があまり対象としてこなかった定型処理や数値処理にも、最適化を施し たKLIC処理系が十分使えることを示したものと言え、今後の並列数値処理への応 用分野拡大に道を開いたものと言える。



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