平成8年度 委託研究ソフトウェアの概要

(25) LTB 日本語文法のモデル化と新版文法規則の実装

研究代表者:佐野 洋 講師
      東京外国語大学 外国語学部


   本調査研究は、自然言語処理システムを構成する辞書や文法規則のデー タ類が、アプリケーション開発に適用する際に再利用を促進するよう、データ 作成の手続きの方法論を十分に詳細化しノウハウの一般化を行なうことで、自 然言語処理システムを利用しようとするユーザーが共有できる方法論を構築す ることを目的とする。ソフトウェアとしての文法規則の維持、管理や保守を容 易にすることを目的とし、結果として公開ソフトウェアのユーザビリティの向 上を目指す。具体的には、文法のモデル化を行なうと同時に、その枠組に従い、 ICOT公開ソフトウェアのLTBで提供されている文法規則を再編、修正と追加を 行なう。再利用の方法論を実証するため、自然言語処理システムの辞書や文法 規則の再利用目的を、自然言語処理技術の教育利とし、教育の場における利用 者ニーズによる仕様変更を検証例として実証を試み評価を行なう。

研究の期間  平成8年6月1日より平成9年3月末日(1年計画)
研究従事者
佐野 洋   東京外国語大学外国語学部 専任講師
風間 伸次郎 東京外国語大学外国語学部 専任講師
福本 文代  山梨大学工学部 助手
松井 理直  大阪大学言語文化部 助手
花園 悟   東京外国語大学大学院地域文化研究科 修士課程2年
上野 誠司  大阪大学大学院言語文化研究科 博士課程3年
板東 美智子 大阪大学大学院言語文化研究科 博士課程2年

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