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研究の内容

我々は、並列アクティブデータベースシステム Parade (PARallel Active Database Enginge) を提案している。Parade は、メッセージ指向なシ ステム構成により、様々なレベルでの並列処理を実現することを特徴としてい る。具体的には、大きく分けてデータベース処理とルール処理の双方に並列処 理を採り入れる。データベース処理では、ネステッドトランザクションのサブ トランザクション毎に KLIC のプロセスを対応させて問合せ間の並列処理を実 現し、問合せ内では、論理変数を用いた演算と演算の間のストリーム処理によ る演算間パイプライン並列と、データの水平分割による演算内データ並列を実 現する。また、ルール処理では、ネステッドトランザクションによるルールの 祖粒度並列実行と、ルールの条件照合の細粒度並列化、更には並列環境を有効 利用した条件照合最適化処理の並列実行を実現する。

更に、KLIC のレベルで耐故障機能を実現するため、オリジナルのプログラム を耐故障並列ソフトウェアに変換する方法を提案している。耐故障並列ソフト ウェアは、並列プロセッサをプライマリグループとバックアップグループにわ け、プロセス間でログを転送し、ソフトウェアで故障を検出して適宜グループ の切替を行なうことにより、プロセッサの停止故障に耐えられるようにするも のである。グループ間の同期処理等をできるだけ減らし、オーバヘッドを少な くすることが、重要となる。



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