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研究の背景と目的

データベース処理の高機能化、高性能化の要求はやむところを知らず、益々高 まる一方である。データベースの高機能化手法の一つとして、現在データベー ス研究者の間で注目を集めているのが、アクティブデータベースである。アク ティブデータベースは、ルールベースとデータベースを融合し、アクティブルー ルによってデータベース自身が能動的に処理を行なうものである。従来からあ るトリガー/アラータ機能は当然として、完全性制約や参照制約などをデータ ベース内で自動的に保つ機構や、データの自動解析、データマイニング、マル チデータベース間で状態管理をするエージェントの実現、モーバイルデータベー スにおける移動ホストの環境変化への適応などが研究されており、内在する推 論機能を使った大規模知識ベースの実現など人工知能分野への展開も期待され ている。

アクティブデータベースを実現する上で、問題となるのがその処理性能である。 殊に、アクティブルールの条件照合が高コスト処理で、全体性能を大きく左右 することが分かっている。そこで、アクティブデータベースシステム全体を並 列化して、データベース処理、ルール処理とも高速化を図ることを本研究の目 的とする。特に、アクティブルールの条件照合の高速化に焦点を当てる。また、 並列システムを記述する上では、KLIC のプロセス記述が向いているため、 KLIC によってシステム全体を記述することを目指す。更に、データベースシ ステムには信頼性が要求されるため、KLIC のレベルで耐故障機能を持たせる 方法を実現する。



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