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研究の背景と目的

近年、パーソナルコンピュータやワークステーションが安価かつ高性能になり、 それに伴って「ビジュアル環境」が身近なものになってきている。

それにつれて、一般のアプリケーションや各種プログラミング環境はどんどん ビジュアル化されているが、klic のプログラミング環境に関して言うとビジュ アル化が遅れており、「klic と GUI の結合」を考える必要がある[1]。

klic と GUI の結合について、本研究では X-Windowシステム上で動くシステ ムである Tcl/Tk を用いる。Tcl/Tk では高度な機能を持った GUI 部品を用い たアプリケーションの作成が手軽にできるようになっており、SICStus, BinProlog などの他の Prolog 処理系も最近のバージョンでは Tcl/Tk をサポー トしている。

最近では JAVA を用いる例もあるが、JAVA ではコンパイルという作業が必要 となるため、開発の手軽さやプロトタイピングの容易さという点では、インタ プリタである Tcl/Tk の方が良いと考えられる。

また、我々が研究の対象としている「ビジュアルプログラミング」は、プログ ラムやデータといった複雑なものを単純化・抽象化したシンボルで表現するこ とによって視覚化し、これを直接操作することによってプログラミングをしよ うするものである。

本研究は、単にプログラムの実行を視覚化するだけでなくプログラミングやデ バッグまでをビジュアルかつインタラクティブに行う「ビジュアルプログラミ ングシステム」を提供することを最終的な目標とする。

ビジュアルプログラミングシステムにおいては、従来のようなテキスト表示で なく、抽象化された視覚的表現によりプログラミングを行い、それをアニメー ションさせることによって実行を表現する。これにより、テキストベースの言 語に比べてプログラムの動作がわかりやすくなることが期待できる。



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