97年11月16日(日) 笹子峠 + 雁ヶ腹摺山トレッキング

朝8:00の高尾集合はかなりきつくて、6時起きで遅刻。気をつけよう、 高尾は遠い。

笹子に到着、駅で自転車を組み立て出発。これが9時すぎ。20号をちょっと 登り、川を渡ったあたりで20号と別れ登坂開始。10%の勾配(10mいって1m登る) の坂の癖に結構きつい。社会人になって週末はスポーツをよくやっているつもり だが、実際にはかなり体力が落ちているみたい。6kmほどで休憩。

この坂の道の上には真っ赤になった木の枝がかかって、紅葉のトンネルの中を 抜けていくようなとてもいい気分だった。休んだあと、そこからちょっと林の 中に入っていったところにある「矢立ての杉」をみにいく。矢立ての杉には、 戦国時代に武士が戦いの無事を祈って矢をうったらしい。後は残っていないが ずいぶんかわいそうに杉くん。中は腐っていしまったのかもう完全に空洞。 幹の中に入ると上の方が空いていて空が見える。なんか不思議な風景。ちなみに この杉は県の天然記念物らしい。きっと誰も見にこないと思うんだが。

ここから登坂を再開。雨が少しずつ降ってくるあいにくの天気。でも、今日は ちょっとうれしい。昨日買ったばかりのおにゅーのレインコートが満を持して 登場。そして、期待通りの大活躍。こないだの城や岡野のようだ。

しばし登り、笹子峠に到着。今日の目的にはここからのトレッキングも含まれて いる。自転車を木に縛り、水をぐいっと飲んで登山に入る。ここから山頂は 1時間20分のはず。

自転車の登坂で疲れの残る足にはかなりの急勾配に思えた。また、秋の紅葉 シーズンは枯葉のせいで同じ道でも難易度が急上昇。小路がどうみてもはじっこの 方がダミー臭く、案の定、踏むと崩れ落ちる。危ない危ない。

途中に大きな電線の鉄塔が立っている、両脇にロープを抱えたロボットのようだ。 そこを越えてしばしまた急な登りをクリアし、山頂到着。

天気が悪かったので山頂についても何も見えなくて、360度真っ白。 おまけに風が強くて、とても寒い。だけども友達が持ってきていた ガスコンロでお湯を沸かして、うどんを食べたら、めちゃめちゃうまかった。 ただのシマダヤのうどんなのに。その後、持ってきていた紅茶を飲んで 下山。

下山は足が笑っちゃってたいへんだった。一歩一歩足がブルブルしてしまう。 なさけない、運動不足か?足には負担がかかるが下山はあっという間だった。 峠まで戻り、自転車をピックアップする。もう3時前。峠の下りに入る。 自転車の峠ツーリングのおいしいところは、登り切ったらあとはほとんど、 何もしなくても帰れるところ。普通、目標を達成しちゃうとあとめんどくさい んだけど、それが激ラク。登山だと下山でも体力使うからね。

下りも紅葉がなかなか綺麗だったので、途中何度か止まって写真撮影。 ちょっと戻って自転車でカメラの前を通り過ぎたりして撮影する。これがまあ なかなかいいんだわ。20分も経たないうちに人里まで降りてくる。途中の まっすぐな直線で、ふとスピードを出したくなり、下り坂で全力疾走。 メーターを見ると自己最高記録の63km/hを達成。恐かった…。普通に走ってると 20km/hぐらいだからねぇ。友達曰く、「突然こぎだすから何事かと思った」 だそうだ。まあ確かに。

降りてきた村は、勝沼ぶどう郷。葡萄畑がみえるから、「ワインでも飲んだる〜」 と思って勇んで県立ワインセンターという看板を目指していくがしまっている。 よくよく考えると、そこにいくまでやたらひと気がない。葡萄畑にも葡萄が ほとんどなっていない。どうも、葡萄のシーズンというのは夏の終り頃らしく、 もうシーズンは完全に終っているといった感じ。何もすることもなく、駅まで 畑を縫って走破。4時30分過ぎに勝沼ぶどう郷駅に到着。自転車を解体し、輪行 の体制に入る。