a. プログラム名: klicweb b. 処理の概要: Tck/Tkを利用した簡単なWWWブラウザです. b.1 実行環境 makeが成功すると, klicwebとwishsocketというプログラムが出来ているはず です. wishsocketは拡張したwishで, klicwebの中からsystemで呼び出されま す. `.'(カレントディレクトリ)がPATHに入っていれば, ここでklicwebと打つ ことによって, プログラムの実行を開始します. # 入っていない場合は, systemで呼び出されるwishsocketが実行出来ないので, # 後述するconfigファイル中で使用するwishのpathを指定して下さい. $HOME/.klicweb/config というファイルがある場合, configuration用のファ イルだとみなして, 読み込みます. 書式は付属のconfigという名前のファイル を参照してください. フォントやimageの自動ロード, イメージ用のヘルパー の設定, ホームの場所, 使用するwishのパスなどを設定出来ます. b.2 プログラムの機能, 制限, バグ等 ・内部で漢字コードを自動検出, 変換することによって, 日本語の表示が可能 です. ただし, 日本語の表示を優先したため, Latin-1のコードセットはサ ポートしていません. ・インラインイメージはgifのみ表示可能です. これは, 標準のTkがgifしかサ ポートしていないためです. ismap(クリッカブルマップ)は使用可能です. ・一度読んできたデータは/tmpにファイルとしてキャッシュします. これは /tmpが空いている限り行ないます. また, 異常終了した場合は/tmpに大量の ゴミが残るので, 適当に消して下さい. ・対応しているURLのschemeはhttpとfileのみです. ・対応しているタグはHTML2.0 Level1 です(Formには対応していません). HTML2.0 level1以外では, div,centerのような, アライメントだけは対応し ています. ・HTTPの認証機構はつかえません. ・connectできないHOSTに対して要求をだしてしまうと, プログラムが異常終 了します. これはKLICのconnectの仕様なので多分仕方がないと思います. ・proxyには対応していません. b.3 操作法 ・引数にアドレス(http://...)を指定すると, 最初にそこをアクセスします. 指定しなかった場合はconfigファイル中で指定したHOMEをアクセスします. ・アンカーのついた部分は下線がつき, 色が変わります. カーソルをアンカー のついた部分に持っていくと, ウインドウの下の部分にリンクされたアドレス を表示します. クリックすることによって, そのアドレスに移動します. ・back,forwardボタンでヒストリの前後に移動することが出来ます. ・homeボタンでconfigファイルに指定されたHOMEに移動します. デフォルトのHOMEは http://www.icot.or.jp/ にしてあります. ・Location表示部を編集してリターンキーを押すことによってURLを指定する ことが可能です. ・Reloadボタンでhtml文書のリロードを行ないます. ・configで画像の自動読み込みがOFFになっている場合, Load Imagesボタンを 押すことによって画像をロードします. ・Stopボタンを押すことにより, 転送を中断できます(接続中の場合は中断で きません. これはKLICのconnectの仕様によります). ・FileメニューからLoad Configを選ぶことによって, configファイルをリロー ドします. 編集したconfigファイルを反映させたいときに使って下さい. ・FileメニューからNew Browserを選ぶことによって, 新しいブラウザを開き ます. ・ViewメニューからDocument Sourceを選ぶことによって, html文書のソース を見ることができます. c. 処理に要する時間: KLICのページのhtmlファイルをテストデータとして添付します(若干編集して あります). % klicweb file:/home/foobar/..../test.data/klic-J.html とすると, テストが出来ます(パスはフルパスで指定してください). 2,3秒で ウインドウが出て表示されるはずです.