KLIC は、並列推論マシン PIM 上で動作していた、並列論理型言語 KL1 を汎用計算機の上でも動作できるように開発された、KL1
の処理系です。つまり、KLIC を用いることによって、KL1 言語自身や KL1
で記述した、数々の応用システムなどの第五世代コンピュータ技術を、様々なシステムで利用できるようになりました。
KLIC が対象としている計算機システムは、パーソナルコンピュータから、 UNIX ワークステーション、UNIX ベースの並列計算機までと広く、また、ネットワークで結合した数多くの計算機を一つの並列計算機として動作させることもできます。 さらに、KLIC は C 言語を中間言語に用いることによって、高い移植性と高性能を両立させています。 ここでは、1万以下の素数の数を数える、KL1 プログラムを用いて、コンパイルの実際の様子や、実行をご覧に入れます。 また、KLIC が多様な並列計算機システムで動作するように、どのような工夫がなされているかも説明します。 |