法的推論システム new Helic-II


現実世界で刑事事件が起きると、検察官は、刑法の条文等を調べて、犯罪名を決め、その犯罪が成り立つことを論証します。それに対し、弁護士は論争戦略を使って、検察官の論証の中の問題点を見つけて、反論を行います。この時、検察官と弁護士の論証がぶつかりあった場合には、社会感情などを考慮して価値判断を行い、どちらの論証が妥当かを決めます。

つまり、法的推論は、論証生成、論争戦略、価値判断という3つの重要な機能からなっています。

new Helic-II は、法的推論をコンピュータ上で実現するため、上記の3つの機能に対応した、論証生成モジュール、論争戦略モジュール、価値判断のモジュールという3つのモジュールから成り立っています。そして、検察官や弁護士が、法廷でいろいろな理屈をつけて論争するときの推論の過程をコンピュータでシミュレーションします。

ここでは、new Helic-II の3つのモジュールを説明し、刑法の事例問題を使って、検察官と弁護士が論争する推論過程を、new Helic-II がシュミレーションする様子をご覧にいれます。

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