[736K]
ここで、 Quixote が誕生するまでを簡単に振り返ってみましょう。
1970年、E.F.Codd によって、表を基本データ構造とする
関係データベース が
誕生しました。それと、1950年代の論理と計算機を繋げようという考え方が
結び付いて、1977年 演繹データベース が
誕生します。
これらとはまた違うところで、1960年代半ばにオブジェクト指向プログラミング
が生まれ、それを元として、1985年
オブジェクト指向データベース が
誕生します。
この演繹データベースとオブジェクト指向データベースを比べてみると、
前者は、論理を元として形式的基礎が明確ですが、実験システムが
いくつかあるに留まっています。後者は、商用システムなど沢山ありますが、
形式的基礎が不明確です。つまり、これらの長所と短所は互いに相補的な
関係にあります。
そこで、演繹データベースとオブジェクト指向データベースを旨く
組合わせれば、強力なデータベースが作れるのではないかと考えられ、
1989年 演繹オブジェクト指向データベース が
誕生します。
この演繹オブジェクト指向データベースを元として、
制約、仮説推論、自然言語研究の成果を取り入れて、
1990 年 Quixote が誕生しました。
次に、 Quixote の具体的特徴を説明します。
次の OHP へ
前の OHP へ
OHP の一覧へ