次に、 Quixote の4番目の特徴として、 モジュール階層とルール継承 を説明します。

Quixote では、複数のルールを保持するものとして モジュール を用意しています。

さらに、2つのモジュールの間に サブモジュール関係 が定義でき、 ルール継承を実現しています。

例えば、 「ヨーロッパでは車は右側通行。 但し、イギリスでは左側通行。」 という知識は Quixote では、このようにモジュールを 使って記述できます。

ヨーロッパモジュールに、OHP にあるように「車は右側通行」と記述し、 イギリスモジュールに、「左側通行」と書きます。 フランスモジュールには、「通行」に関する記述は書きません。 但し、ヨーロッパモジュールとフランスモジュールには 「サブモジュール関係」を付けると、「通行」の情報が フランスモジュールに自動的に継承されます。

Quixote では、ルール継承でも「継承しない」、 「上書きする」という2つの例外を実現しています。

例えば、OHP のイギリスモジュールにあるように、(o) を書くと ルール継承されてきたものが上書きされ、 「イギリスでは左側通行」が記述できることになります。