(91) モデル分散型 MGTP / N ( KL1 版 )
マ シ ン:PIM
環 境:PIMOS
言 語:KL1
ソース量:50 KB
文 書:ユーザーズマニュアル ( 日本語・英語 )
概要
ホーン節を対象にするノングランド版定理証明器 MGTP / N の処理系
特徴
モデルコピー型とモデル分散型の二種類ある.両者の違いは,生成するモデル
要素の保持の仕方にあり,前者は要素のコピーを全てのプロセッサが保持する
のに対し,後者は,モデル要素を各プロセッサに分散して保持する.前者では
証明に必要なデータ ( モデル要素 ) は全て,各プロセッサが局所的に保持し
ているので,データ転送のための通信量を低くできるのに対し,後者では,デー
タは分散配置されているので,必要に応じてデータを集めなければならず,通
信量は増大する.一方,後者では要素を蓄えるための容量を,プロセッサ数が
増えるに従い大きくすることができる ( メモリ・スケーラビリティ ) 利点が
ある.
モデルコピー型は,おおよそ十万個までのアトムを蓄えることができ ( PIM/m
の場合 ),推論速度も優れているので,十万個までの証明はモデルコピー型で,
それ以上の証明はモデル分散型で行なうことが望ましい.
機能
MGTP/N ( Model Generation Theorem Prover/Non-ground Version ) は,モデ
ル生成法に基づく一階述語論理の定理証明システムであるが,対象をホーン節
に限定している.問題は以下のような含意形式の節で与えられる.
ここで,→ の左側 ( 前件部 ) はアトムの連言 ( , ) である.また,右側
( 後件部 ) は高々一つのアトムからなり,空の後件部は,矛盾を表す.
n = 0 の時は,初期モデル ( ファクト群 ) を表す.初期モデルを種
とし,上記の節に従って左辺から右辺へ前向きに推論が進められる.
また,節中から KL1 呼び出しが可能であり,アトムの重さによるソーティン
グ戦略,アトムをパターンによって除去する削除戦略を指定することができる.
ホーン節しか扱っていないが,分離の規則に関する問題をはじめとした多くの
数学的問題を解くことができる.
FTP
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