(90) MGTP/G (KL1版/KLIC版)
マ シ ン:PIM/UNIXマシン
環 境:PIMOS/UNIX, KLIC
言 語:KL1, Prolog
ソース量:160 KB
文 書:ユーザーズマニュアル (日本語・英語)
概要
ノンホーン節を対象にするグランド版定理証明器MGTP/Gの処理系
特徴
- PIM/UNIX マシン上で動作するボトムアップ型定理証明器
- 高速化のための様々な処理方式 ( 高速節検索,重複計算除去,高速デー
タ参照 )を指定することができる.
- 各処理方式の比較を公平に行なうための証明図一致機能を持つ.
- 証明トレース,証明の統計情報の表示を行なうことができる.
機能
MGTP/G ( Model Generation Theorem Prover/Ground Version ) は,モデル生
成法に基づく一階述語論理の定理証明システムである.問題は以下のような含
意形式の節で与えられる.この節は、Prolog で記述されたプリプロセッサに
よって KL1 節に変換される。
ここで,→ の左側 (前件部) はアトムの連言 ( , )、右側 ( 後件部 ) はア
トムの選言 ( ; ) である.n = 0 の時は,初期モデル (ファクト群)
を表し,m = 0 の時,矛盾を表す.初期モデルを種とし,上記の節に
従って左辺から右辺へ前向きに推論が進められる.後件部が複数のアトムから
なる場合 (ノンホーン節),ケース分割によって独立に推論が進められるので
木構造の証明が得られる.
MGTP/G は,「後件部に現れる変数は,全て前件部に現れる」という値域限定
性を満たす節のみを扱っているため,証明途中で生成されるアトムは全て変数
を含まないことが保証される.これにより,単一化やケース分割時の共有変数
に関する処理が必要でなくなり,効率的実装が可能になる.モデル要素の高速
検索のために項メモリ,連言照合を高速に行なうための節インデックス機能も
実装されている.
値域限定という制約があるものの,ほとんどの AI 応用にこれで対処しうる.
失敗による否定,仮説推論,様相論理等の有用な枠組を推論規則によって表現
することにより容易に実現することができる.
FTP
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