(10)力学プログラミングDP
マ シ ン:Sparc, PIM
環 境:UNIX, PIMOS
言 語:C, KL1
ソース量:250KB, 500KB
文 書:マニュアル (英語)
概要
力学に基づく一般的なヒューリスティックスによって記号推論を柔軟に制御す
る論理プログラミング・システムです。
効能
DPのプログラムは、外見はPrologのプログラムと同じようなものです
が、トップダウンかつ左から右へと計算が進むわけではありません。情報の流
れはプログラムの中では明示されず、計算は、多様な文脈に応じてさまざまな
方向に進みます。つまり、論理プログラム全体を制約として処理していること
になります。
制約に対する違反の程度をポテンシャル・エネルギーとして計量する
ことで、プログラムの宣言的意味が与えられています。このエネルギーによっ
て定まる力学(dynamics)に基づいて、重要な情報を優先的に処理する
ように計算の制御が行われます。この力学的意味論により、限られた計算資源
の下での部分的な情報処理を行うことを目指しています。
DPを用いた設計は、さまざまな制約のモジュールからなる、散層
(heterarchy)型のアーキテクチャを持つことになります。特に、下のようなアー
キテクチャを持つ自然言語処理システムに関する研究を進めています。
現在実装中のシステムは2つあります。一方はCで書いてあってUNIXなど
の環境下で動作し、また、XWindowを用いたグラフィック・インタフェー
スを持っています。また、グラフィック・インタフェースを除いて同じ版がM
acintoshなどでも動作します。もう一方の版は、KL1で書いてあっ
てPIMOSの下で動作します。ただし、これは並列処理に重点を置いている
ので、今の所はまだ力学が実装されていません。
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