平成10年度 委託研究ソフトウェアの提案 |
研究代表者: | 溝口 文雄 教授 |
東京理科大学 |
| 氏名 | 所属 |
研究代表者 | 溝口 文雄 | 東京理科大学理工学部 経営工学科教授 |
研究協力者 | 大和田 勇人 | 同講師 |
研究協力者 | 西山 裕之 | 同博士2年 |
研究協力者 | 平石 広典 | 同博士2年 |
現在,仕様からの変換系はほぼ実現しており,それを完成させるのに加えて,編集系,デバッグ系を本委託研究で開発する.そのコード量は次のようである.
変換系 | KLIC 1000行 |
編集系 | Java 3000行 |
デバッグ系 | Java 2000行 KLIC 1000行 |
ここで,GUI関係はJavaで開発する.編集系は仕様をファイルに出力し,変換系はMRLプログラムをファイルに出力する.デバッグ系はMRLプログラムを解釈実行し, エージェントの実行やメッセージのやり取りをモニタすることができる.
KLICプログラム(Javaプログラムとのインタフェース) | 500行 |
Java抽象クラスライブラリ | 2000行 |
移動ロボット制御クラスライブラリ | 1000行 |
腕型ロボット制御クラスライブラリ | 1000行 |
パンチルト型カメラ制御クラスライブラリ | 1000行 |
赤外線・人感センサモニタクラスライブラリ | 1000行 |
ここで,抽象クラスは個々のロボティックエージェントに共通するメソッドを定義する.これにより,新しいタイプのロボットに対しても,標準的なメソッドを一部書き換えるだけでそのロボット用のライブラリを作成することができる.KLICプログラムはロボティックエージェントを実際に動作させるJavaプログラムを呼び出すもので,MRLからロボティックエージェントを動作させるための例題集としてまとめられる.これにより,MRLプログラムの具体例を示すことができ,サンプル集として使用できる.
MRLのセマンティックスの定義とマニュアルの整備はこうした問題を解決するためのもので,MRLの言語仕様,特徴,プログラミング言語論が明らかにされる.これによって,KL1の言語機能を拡張したMRLがロボット協調プログラムを記述する言語として従来のロボット言語にはない特徴を有することを示すことができる.セマンティックスとマニュアルを含めて A4で70ページ程度のドキュメントを提供する.
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