平成10年度 委託研究ソフトウェアの提案 |
研究代表者: | 周 能法 助教授 |
九州工業大学 |
| 氏名 | 所属 |
研究代表者 | 周 能法 | 九州工業大学 |
研究協力者 | 藤田憲悦 | 九州工業大学 |
研究協力者 | 兼子聰介 | 九州工業大学 |
研究協力者 | 山内講二 | 九州工業大学 |
ベースクラスと制約の拡張 | : 周,山内 | |
イベント処理機能の追加 | : 周 | |
定理証明器のGUI | : 藤田,周 | |
時間割作成アプレット | : 兼子,山内,周 | |
マニュアルの充実化 | : 周 |
我々が平成9年度にDJのコンパイラ(8000行のB-Prologプログラム)を開発し,また国旗を描くものから設計・スケジューリング問題を解くものまでいくつかの例題プログラムを作った.これらの例題は,Javaのクラスとクラス階層に関する知識なしでアプレットを宣言的に構築できるというDJの魅力をある程度示すことができた.
問題を記述しやすくするために,ベースクラスとベース制約を拡張する必要がある.例えば、ジョブというベースクラスがあれば,スケジューリング問題が容易に記述できる.DJコンパイラは,新しいベースクラスと制約を簡単に導入できるように設計しているので,普通十数行程度のPrologプログラムを書けば一つのベースクラスが導入可能である.したがって,この作業は, 短期間で完了できる.
さらに,間違い箇所を分かりやすいようなエラーメッセージを出力するように,コンパイラをブラッシュアップする.
現在リリースされているDJシステムに,20個の例題プログラムが含まれている.その中で最大なものでも,130行程度に過ぎない.DJの有効性を証明するために,以下の二つの中規模なプログラム例を開発したいと考えている.
定理証明器のGUIでは,証明木をグラフィカルに表示する機能が要求され,また,ユーザ指示による証明木のインクリメンタルな表示機能やプログラムの実行機能も要求される.この応用例は,DJのレイアウト機能だけではなく,イベント処理機能のテストにも使える.
現在,九州工業大学で時間割りの作成は,今だ手作業によって行なわれている. また,完成した時間割りを印刷して関係者に配布している.DJを使って, 時間割りの作成を支援し,そして時間割りをアプレットの形でWebページを通じて公開する.
ユーザの立場から見ると,上記のブラッシュアップにより,DJは次の点において改良される.
www-admin@icot.or.jp