平成10年度 委託研究ソフトウェアの提案

8.klicの視覚的インターフェース(klitcl) および
klic と Java のメッセージインターフェース

研究代表者: 田中二郎 教授
筑波大学 電子・情報工学系



[目次]

  1. ブラッシュアップ対象ソフトウェア名称
  2. 体制/方法
  3. 想定されるブラッシュアップ成果

[ブラッシュアップ対象ソフトウェア名称]

[体制/方法]

(1) 体制

 氏名 所属
研究代表者田中二郎電子情報工学系 教授
研究協力者飯塚和久理工学研究科 2年
研究協力者奥村穂高理工学研究科 1年
研究協力者藤山健一郎情報学類 4年

(2) ブラッシュアップの方法

klic の視覚的インターフェース(klitcl) に関しては、ユーザの立場に立ってマニュアルをわかりやすくすると同時に、 例題や応用事例を整備する。klicと Java のメッセージインターフェースに関しては、ソフトウェアの機能拡張を含む操作性の向上をはかると同時に、操作説明書や例題集を整備する。


[想定されるブラッシュアップ成果]

  1. ブラッシュアップ項目

  2. 上記のブラッシュアップによるユーザの立場からみた改善点

    klicの視覚的インターフェース(klitcl) およびklic と Java のメッセージインターフェースを使う際の問題点は、技術的なものよりもむしろ心理的なものが多かったと考えている。したがって、マニュアルをよりわかりやすくすると同時に、 例題や応用事例についてさらに整備を行なうことによって、ユーザがより自然にklicの世界に入っていけるようになることが期待される。

    また、GUIとklic を結合することにより、klicユーザにとっては、計算結果がすぐ目に見えるようになり、よりklicが魅力的となると思われる。

  3. 上記のブラッシュアップ以外のソフトウェア機能の改良

    平成9年度の研究では、 KLIC と Java との間で通信を行うための基本的なインタフェースを提供した。しかし、 KLIC から Java のプログラムを利用する場合は、Java のオブジェクトを直接操作できるようになると非常に便利になる。この機能に関しては、9年度納入したソフトウェアでは実装されていなかった。このようなことを可能にするインタフェースを作成することにより、KLIC 側から、Java のインスタンスを生成し、それらのオブジェクトのメソッドを KLIC 側から直接呼び出せる機構を持つインタフェースが実現される。この機能を利用すれば、Java プログラムが簡単に利用できるようになり、KLIC を利用したアプリケーション開発の範囲が広がる事が期待される。


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