平成10年度 委託研究ソフトウェアの中間報告

(11)学習機構内蔵型プログラミングシステム PRISM

研究代表者:佐藤泰介 教授
東京工業大学大学院 情報理工学研究科


研究テーマ、研究代表者:

(1)研究テーマ

学習機構内蔵型プログラミングシステム PRISM

(2)研究代表者(氏名、所属、役職)

佐藤泰介
東京工業大学大学院 情報理工学研究科、教授

報告項目

(1) 研究の目的

我々は学習機構内蔵型プログラミング PRISM を開発中である。PRISMは 計算と統計学習を統合しているため、 その実行法は従来の計算機言語 に比べ複雑になっている。 一方PRISM にデバッガがなく、今の所プロ グラムのデバッグにはソースコードを慎重に読み返し、ソースコードを 変更した後、 PRISM コンパイラに掛けて実行する以外にない。この研 究では、PRISMの実行機構に則したデバッガの開発を行なう。又 PRISM の日本語マニュアルを英訳する事により、より広範囲のユーザの獲得を 目指す。

(2) 研究の進捗状況

PRISMプログラムは論理と確率の2つの側面を持ち、従ってデバッグは、 従来の論理プログラムのデバッグとプログラムが満たすべき統計的性質 のデバッグの2種類に分かれる。その為まずメタインタプリタを使い、 PRISM の確率的組み込み述語を考慮に入れたPRISM プログラムのデバッ ガを開発して来た。

PRISM の日本語マニュアルはページにして60ページ程であるが、現在 この日本語マニュアルを順次英訳しつつある。

(3) 現在までの主な成果

(4) 今年度目標成果ソフトウェアイメージ

PRISM 処理系を簡単なPRISMプログラミングマニュアル(英文) ととも に完成させ、配布可能な形にする。ユーザはデバッガを使うことにより PRISM プログラムの論理的デバッグを容易に行なえるとともに、確率的 スイッチなどの組み込み述語の情報もGUI を通じて手に入れる事が出来 る。また英文マニュアルにより、英語を母国語とするユーザもマニュア ル見ながら学習/実行の相互作用を考慮したPRISM プログラミングの技 法を学ぶことができる.


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