平成10年度 委託研究ソフトウェアの中間報告 |
研究代表者: | 田中二郎 教授 |
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筑波大学 電子・情報工学系 |
"KLIC の視覚的インターフェース"と"KLIC と Java のメッセージインターフェー ス"はどちらも KLIC にGUIなどの機能を追加するためのインターフェースを提 供するものである。今回は、これらのマニュアルをさらに整備し、例題を追加 して、ユーザが容易にインターフェースを利用できるようにする。また、KLIC と Java のインターフェースをさらに強化し、KLIC から Java のオブジェク トを操作することが可能となるようなインターフェースを提供する。
双方のインターフェースについてマニュアルの整備を進めており、インターフェー スの機構や実装についての詳細な説明を行うとともに、インターフェースの利 用方法を分かりやすく説明したリファレンスマニュアルを拡充している。さら に、これまでの例題について改良を行うとともに、新たな例題を追加して、イ ンターフェースの使用方法を分かりやすく説明している。 また、 KLIC と Java のインターフェースとして、KLIC から Java のオブジェクトを操作でき るインターフェースの実装を行っており、 Java のオブジェクトを新規に作成 したり、 そのオブジェクトのメソッドを呼び出す機能などを実装している。
KLIC のインターフェースが実現され、これまでKLIC に不足していた視覚的な インタフェースを持つアプリケーションが実現可能となっている。 KLIC と Java のインターフェースの例題として、KLIC のプログラムに Java から GUI を用いてデータを与えるようなアプリケーションを作成している。このような 実用的な例題を含め、インターフェースを利用する際に役に立つ例題を作成し た。また、 KLIC から、 Java のオブジェクトの対する操作が可能な新たなイ ンターフェースが実装され、 Java に対してより高度な処理が可能となってい る。
これらのインターフェースを利用することにより、 KLIC のプログラムに対し て、GUI を持たせたアプリケーションなどが容易に構築することができ、様々 な応用が期待される。マニュアルの整備や例題の拡充により、初めて利用する 場合でも、簡単にインターフェースを使用したプログラムが記述することがで きる。また、 例題については、より実用的なものを含んでおり、KLIC のプロ グラミングの際に、データの入力をインタラクティブに行うことも可能である。 さらに、 Java へのインターフェースの拡張により、 KLIC 側から様々な処理 を行うことができる。