平成10年度 委託研究ソフトウェアの 成果ソフトウェア

(11)学習機構内蔵型プログラミングシステムPRISMに関する研究

  
研究代表者: 佐藤 泰介 教授
東京工業大学大学院 情報工学研究科

PRISM (PRogramming In Statistical Modeling)


[ソフトウェア機能]

本ソフトウェア PRISM プログラミング処理系(以下PRISM処理系)は計算と 学習を融合した全く新しいタイプの言語処理系である。 この言語は丁度人 間に動脈と静脈があるように実行系と学習系の2つの系をもつ。 実行系は確率論と論理プログラムを融合した意味論に基づいてプログラムを 実行する。学習系ではプログラムに埋め込まれた確率分布パラメータ(以下 パラメータ)の学習を行なう。

具体的に言うとPRISM プログラムは論理プログラムのファクト集合にパラメー タ付きの確率分布を割り当てたものである。実行系ではパラメータ値を使っ て命題に関する様々な確率計算を行ない、学習系では実世界の模範例により 適切なパラメータ値を学習させるものである。これによりプログラムに所望 の振舞いをさせることができる。

確率計算やパラメータ学習における PRISM プログラムの動作を深く理解す るには多少の勉強が必要になると思われるが、PRISM は表面上は Prolog に 幾つかの組み込み述語が加わった程度なので、 Prolog にある程度親しんだ 者ならそのプログラミングは容易であろう。

また、PRISM プログラムのトレーサが利用可能である。

[動作環境]

本ソフトウェアは以下の環境で動作確認を行なった。 および

[ファイル内容]

インストール方法はユーザマニュアル(日本語)の 24 ページもしくは ユーザマニュアル(英語)の 21 ページに記載

[FTP]


www-admin@icot.or.jp