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概要と研究目的

本研究は平成7、8年度の先端情報技術研究所委託研究の成果である、 「ゴールに依存した抽象化を用いた法的推論」 (北海道大学工学研究科 原口誠教授 代表)で構築されたシステムを ブラッシュアップすることを目的としている。 ブラッシュアップの内容は以下の4項目である。

1)
オリジナルの法的推論システムにGUIを加えて操作性の向上を図る。
2)
実際に法律問題の分析に基づく例題作成し、解説ドキュメントを加える。
3)
初心者を主な対象とした入門資料を提供する。
4)
GUI用のウィンドウ操作モジュールを単体でも提供可能とするため、 システムの整理、当該モジュールの内部・外部の詳細仕様書を提供する。

これらのブラッシュアップによって、操作性向上および、 各種のドキュメントの提供によって利用の便が図られる。 また、ソフトウエアに採用したGDAに基づく法的推論の枠組みを検討する 法律研究者にこれまでの論文を通じた発表よりもより詳細に解説資料を 提供することになる。 さらに、ウィンドウ操作モジュールを独立して提供したため、 SICStus-Prologを利用して様々なプログラミングを行うユーザが プロトタイプとして簡単にGUIを備えさせたいとき(例えばデモンストレーション時)、 手軽に利用できる。また、本モジュールを改良したい場合でも、 詳細な内部仕様書が提供されているため 容易に手を加えることが可能であろう。

最後に、本研究のオリジナルのテーマである、 (以下GDAと略す)[4] を利用した法的類推の枠組み[1,2]が、 学説の対立のある 実際の法律問題についても、基本的に有効であることが 本ブラッシュアップ研究の過程で示されたことは非常に意義あることだと考えている。



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