(20) klic と Java のメッセージインターフェースに関する研究
研究代表者:
| 田中 二郎 助教授
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筑波大学 電子・情報工学系
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研究テーマ、研究代表者:
- (1)研究テーマ
- klic と Java のメッセージインターフェースに関する研究
- (2)研究代表者(氏名、所属、役職)
- 田中 二郎、筑波大学 電子・情報工学系 助教授
記述項目:
- (1)研究進捗状況
- klic と Java のメッセージインタフェースを提供する javakli の
作成を進めている。javakli の仕様検討や、設計を行ない、現在具
体的な実装を進めている。
- (2)現在までの主な成果
- javakli のシステムとして、klic、Java の双方向にメッセージを
送受し、klic プロセスや Java オブジェクトなどにデータを受け
渡すための機構が必要である。各言語ごとに作成するプログラム間
で、メッセージ通信のためのメソッド呼び出しや、データの受渡
しのための、内部プロトコルの決定を行なった。また、現在、それ
にもとづいたプログラムの実装を進めており、Java と klic の双
方のプログラム間をソケットを用いた通進路を作成し、その上で
Java と klic の間で各基本型のデータをやりとりするための、デー
タ変換を行なうための機構を実装した。
- (3)今後の研究概要
- 現在実装した、データ変換の機能を組み合わせて、klic から Java
オブジェクトのメソッドを呼び出すための機構や、その逆の、Java
プログラムから、klic の述語を呼び出す機能の実装を進める。ま
た、現在 Java の GUI 機能を klic から簡単に利用できるように
するライブラリ部品の検討を行なっており、これらの実装も随時行
なっていく予定である。
- (4)今年度目標成果ソフトウェアイメージ
- javakli によって、klic と java のアプリケーション間のメッセー
ジ通信が簡単に行なえるようになる。また、javakli は、相互通信
を提供するため、Java AWT を用いたインタラクティブな klic ア
プリケーションの作成が容易に行なえるようになる。さらに、klic
の I/O として、簡単に Java を利用するための、GUI ライブラリー
も合わせて提供する予定である。これにより、klic へのデータ入
力を、簡単に行なう事ができ、複雑なデータ出力を、Java のグラ
フィックス機能を用いて分りやすく示す事が出来るようになる。
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