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手続き呼出し

プログラム同士で通信を行う際、その通信手順において、ある特定 のプロトコルが多用される場合がある。その代表的なものとして、 手続き呼出し型の通信[3]がある。KLICとJavaの間におい ても、このような形の通信が考えられる。

KLICでは、ゴールの引数の一部を、手続き呼出しの引数として考え、 残りの引数に、その値に対応した戻り値を設定するようなゴールを 定義することができる。そのゴールに引数を与えリダクションする ことにより、戻り値を得ることができるため、そのような呼出しを Java側で指定できるようにすれば、JavaからKLICへの手続き呼出し 型のメッセージ通信として扱うことができる。

一方、KLICからJavaへの手続き呼出しであるが、Javaのメソッドが 手続き呼出しの形をしているため、簡単に利用できるように見える。 しかし、Javaはオブジェクト指向プログラミング言語であるため、 基本的にオブジェクトが存在しなければメソッドにアクセスするこ とができない。しかし、クラスにある静的なメソッドに関しては、 オブジェクトが存在しなくても利用することができる。よって、 KLICからこのメソッドを呼び出すことにより、手続き呼出し型の通 信が行える。



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