前節(研究の背景)で挙げた(1)については,昨年度,委託研究外の 試みとして,パイロットモデル的な Windows95/NT OS 用インタフェー スを作成した.(2)については,開発者指向のマニュアルを整えて 研究期間を終えた. 本研究の目的は,(1)の Windows 用インタフェー スを拡充すること,(2)のマニュアルを再検討し,利用者指向のマ ニュアルを作成することにある.
一般に,ソフトウェアの利用を促進するためには,そのソフトウェ アが提供する機能を,利用者に読みやすく,且つ理解しやすく,し かも,使い易く解説する積極的な努力が必要である.いわゆるマニュ アルの品質が,そのソフトウェアの使用感や利用の容易さに影響し, プログラム自身の能力さえも評価することになる.添付資料である マニュアル自身も,重要なソフトウェアプロダクトであると考えら れる.
本研究では,利用者指向の視点に立って既存のソフトウェア(IFS日 本語文法規則)を見直し,その結果を基に,(1)パイロットモデル版 インタフェースを拡充し,IFS日本語(形態素)解析パッケージ用イ ンタフェースを作成する,(2)マニュアルの体系化と構造設計を行 い,日本語マニュアルの再構成を実施する.