next up previous
Next: 研究の内容 Up: 「図式を用いたユーザインタフェースを持つ圏論証明支援システム」に関する成果概要 Previous: 「図式を用いたユーザインタフェースを持つ圏論証明支援システム」に関する成果概要

研究の背景と目的

我々は図式による証明支援系のインターフェイスを設計している。 圏論等の 代数では証明をわかりやすくするため可換図がよく用いられる。 この仕組み を形式的証明にも用いようと我々は考えた。

例えば、

 

という論理式は図 --1 のように表示したほうが人間にとって わかりやすい。

図 --1: 図式の例

また、

の証明を図 --2 のように、 可換図を用いて表す事もある。

図 --2: 図式による証明の例

このように、圏論において図式はよく利用されるので、形式的な証明支援システ ムにも、採り入れる事は自然だと考えた。また、形式的な証明では、冗長な長 い式の出現によって、証明の見通しが悪くなったりするので、それをユーザに とってわかりやすく表示する事は重要である。図式の利用はこの問題点にもあ る解を与えるのではないかと考えた。

そこで、本研究では図式をユーザインタフェイスとした圏論のための証明支援 システムを作成する事を目的とした。



next up previous
Next: 研究の内容 Up: 「図式を用いたユーザインタフェースを持つ圏論証明支援システム」に関する成果概要 Previous: 「図式を用いたユーザインタフェースを持つ圏論証明支援システム」に関する成果概要



www-admin@icot.or.jp