平成7年度 委託研究ソフトウェアの中間報告 |
KL1のゴール <=> ロボットの作業目標 プロセスの並列処理 <=> 複数のロボットの並行作業 プロセス間通信と同期 <=> 通信に基づく協調作業このアナロジーに従って,ロボット同士の複雑な作業を記述するロボット言語を設計し,さらにマルチエージェントモデルを導入して、ロボット言語の記述力を実験的に明らかにすることを目的とする. 研究方法は次のステップで実施される. ステップ1(ソケット通信部の構築) KLICのプロセスは抽象度が高いため,規定されたロボットへコマンドを送るために,UNIX上にロボットを制御するシステムを組み込み,ソケットを使ってKLICと通信する.
ステップ2(環境監視部の構築) 視覚センサからの情報を管理するシステムをC言語で低レベルの監視を行ない,KLIC上で環境の変化を認識するシステムを構築する.
ステップ3(KLICによる協調作業の実現) 従来,筆者らはKL1でロボットシステムを構築したが,作業対象に依存し過ぎていた.そこで,ロボットの台数,環境に依存しない汎用システムをKLIC処理系で構築する.ここではステップ1,2で開発したモジュールがKLICの組み込み述語として使われている.
ステップ4(マルチエージェントモデルの導入) エラーリカバリーを含むリアクティブな処理と熟考性を考慮に入れた処理を融合したシステムをKLICで実現する.
ステップ5(ロボット言語の設計) ステップ4のプログラム事例を基にして,ロボット協調作業に対する記述力の高いロボット言語を設計する.
溝口 文雄,飯塚 圭一,西山 裕之
"KLICによるマルチエージェントロボットシステム -実装と評価-"
第9回人工知能学会全国大会.13-10,pp290-293(1995).
溝口 文雄,飯塚 圭一,西山 裕之
"マルチエージェントによる協調ロボットシステム -ロボット言語の設計-"
第52回情報処理学会全国大会
溝口 文雄,西山 裕之,飯塚 圭一
"マルチエージェントによる協調ロボットシステム -協調プランナの設計-"
第52回情報処理学会全国大会