概要
自然言語理解の基礎となる文脈構造を解析するために、文章の修辞的/論理的
構造を解析する文脈構造抽出実験システム。
文章の大局的な構成を示す修辞表現による文脈構造への制約や、接続詞などの
接続表現に基づく構造の選好性などを解析規則として定式化し、これらの規則に
基づいて構造を解析する。
特徴
- 文脈構造記述形式
文および文のまとまりの間の、修辞的、論理的な関係を表す24種類の接続
関係によって、文脈構造を記述
- セグメンテーション処理
大局的な文のまとまりを明示する修辞的表現と、その表現によって規定され
る文脈構造に対する制約を、セグメンテーション規則として収集し、整理、
評価
- 構造選好規則による構造解析
論議の展開を定式化した構造選好規則として整備し、局所的な構造の絞り込
みに利用

図 1: 文脈構造抽出実験システムの構成 |
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