依頼元のライン・プロセスは回答が全て集まった時点で、その中から最も目標 点に近い期待位置を回答してきたライン・プロセスを選び、自分との交点とSと の間を新たな既配線領域とする。 それ以降の探索は、先の最も目標点に近い期待位置を回答してきたライン・プ ロセスに制御が移され(routeメッセージ)、同様に進められる。目標点=期待位置 となるライン・プロセスまで制御が移れば1ネットの配線が終了する。 大規模データに適用するためのプロセス構造 並列オブジェクトモデルに基づき配線プログラムを設計すると、多数のプロセ ッサ間通信路がプロセッサの間に張り巡らされ、それを管理するためのメモリを大 量消費する。そこで我々は、各プロセッサ間のメッセージを管理するディストリ ビュータプロセスを各プロセッサにおき、プロセッサをまたがるプロセス問通信 路の数を減らし、大規模問題が扱える配線プログラムを開発した。 性能評価 PIM/m上での配線プログラムの性能評価結果を示す。
![]() 性能と使用プロセッサ数 |