
逐次SAの動作 |
並列SAアルゴリズム
並列SAは、逐次SAで問題となる温度制御を自動化するものである。
並列SAでは、異なるプロセッサに対して別々の一定温度を与え、個別に乱数
を用いた配置改善を実行する。そして値の近い温度をもつプロセッサ間で、一定
の期間毎に双方のセル配置の比較及び交換を試みる。このとき、温度の高い方の
セル配置の評価が、低い方の評価より良いか、両者が接近していれば、互いの処
理しているセル配置を交換する。
この結果、大域的な改善と、局所的な改善が処理の進行に伴い適宜選択され、
温度制御の自動化が実現される。最終的には、一番低い温度をもつプロセッサ上
に、最も改善の進んだセル配置が現れることになる。

並列SAの動作 |
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