いわゆる「クイックソート」を用いており, 整列済みのデータについての性能 は高くないが, 一部の入力データについてだが審査員が試作したプログラムを 上回る処理速度を示したのはこの作品のみである。入力データを場合によって は分解して用い, 場合によってはそのまま子ゴールに渡す, というときに, いっ たんヘッド部で変数に受け, ガードで分解するように書いている。こうすれば, そのまま子ゴールに渡す場合には元の変数を使えるので, いったん分解したデー タを組み立て直す必要がない。この書き方は KL1 だけでなく, Prolog など他 の論理型言語でも有用な最適化手法である。このあたりについての考察もしっ かりしているのが, あまたの「クイックソート」採用作品群の中で唯一入賞を 果たした要因である。