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東京大学工学系研究科 情報工学専攻 | 宇佐 治彦 殿 |
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逐次部門に続き、並列部門でも優秀賞に選ばれ、嬉しく思います。実は、並 列処理を実際に行なうのはこれが始めてでした。しかし、KL1を使うと、負 荷分散の細かい手順はすべて処理系が行なってくれるので、分散のためのアル ゴリズムを考えることに専念できたために、短い期間でもプログラムを仕上げ ることができました。分散処理では、ノード間通信を極力抑え、ノードのキャッ シュを有効に活用することが特に重要です。そのため、まず encode の際にマ ルチ集合を粗い粒度に分解し、各ノードに分散した後、それぞれのノード内で は「逐次処理」を行なえば良いだろうと判断しました。ノード内処理は、既に 仕上がっていた逐次部門用のコードをほとんど変更せずに利用できるので、結 局、「逐次用のコード」に一皮かぶせたようなスタイルにまとまりました。 最後になりましたが、AITEC の並列マシンの利用に際しては、事務局の方々 には本当にお世話になりました。また、研究室の皆さんには常に励まし、 応援して頂きました。心から感謝致します。