所長プロフィール

(財)日本情報処理開発協会 先端情報技術研究所 (AITEC)
所長 内田俊一

1975年慶応大学工学部博士課程修了。工博。

同年、電子技術総合研究所入所。
パターン情報処理プロジェクト参加。画像処理システムの研究開発に従事。
1982年 ICOTへ出向し、第五世代コンピュータプロジェクトへ参加。
逐次、及び並列推論マシンのハードウェア、及びソフトウェアの研究開発に従事。

プロジェクトの後期(1989より)には、並列推論マシンの応用ソフトウェア開発を 国際共同研究として実施すべく、米国 アルゴンヌ研究所、ローレンスバークレ研究 所、NIH、オレゴン大学、オーストラリア国立大学、英国 ブリストール大学、スェー デン SICSなどとの交渉と研究実施の指揮をとる。

1993年よりICOT研究所長となり、第五世代技術の研究基盤化プロジェクトを2年間 実施。
主要なソフトウェアを逐次型、及び並列型の汎用Unixマシン上へ移植し成果 普及を図る。
1995年3月末時点で、プロジェクトの成果として、100本のソフトウェア をICOTフリーソフトウェア(IFS)として無償公開。

ICOT解散後、1995年先端情報技術研究所が設立され所長に就任。
IFSの保守、改良、及びインターネット上でのIFSや第五世代プロジェクトの成果公開を継続。
同時に、わが国のソフトウェア技術や情報関連技術の国際的競争力の強化を意図した、 わが国の研究開発の仕組みや制度のあり方を求める調査活動を開始。

1999年3月、並列論理型言語KL1の汎用機用処理系KLICの改良と普及を行うKLIC協会が 設立され、IFSの普及活動の中核を移管。(AITECもIFSの配布を継続)

現在、主にわが国の情報技術、特に、ソフトウェア技術の研究開発力や産業の競争力 向上のために、産学官が情報革命の時代を迎え、どのような役割分担を行い、どのよ うな仕組み、制度を持つべきかという調査課題に取り組んでいる。これまで、米国の 連邦政府支援のプロジェクトの実施の仕組みや制度、歴史的背景などを調査。 わが国の仕組みや制度との比較、分析も行い、情報革命の時代に向けての先端技術 開発の仕組みや戦略、実施体制などを提言している。

所属学会:電子情報通信学会、情報処理学会、人工知能学会、ソフトウェア学会