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AITEC調査研究報告会2001の概要




- 21世紀:技術貿易時代の覇者を目指す米国のIT研究開発戦略 -


セミナは終了致しました。沢山のご来場、ありがとうございました。
★チラシpdf


■報告会の主旨:
●米国におけるIT革命は、既存産業の革新、新産業の創出を達成、世界市場における産業競争力の頂点に立ち、米国経済を復興させました。

●IT革命の難しさは、既存の産業や社会構造の仕組み、法・制度、商習慣の全体的な改革なくしては、IT化の恩恵をフルに享受できないところにあります。われわれはIT化の利益を最大限引き出すように、産業や社会構造の仕組み、法・制度改革を行わねばなりません。

●ところが、わが国では、IT研究開発の仕組み、法・制度でさえ、多くが「箱物作り中心のキャッチアップ時代」に出来上がったものがそのまま放置され、ソフトウェアなど知識創成を目指す研究開発の効率的実施の大きな阻害要因となっています。わが国はその変革に早急に取り組まねばなりません。

●わが国がもたつく間にも、IT革命の覇者となった米国は21世紀に本格化する技術貿易の時代に適した新しい改革を急いでいます。改革は大別して2つの面から進められ、その一つは将来の産業を産み出す元となる技術シーズの蓄積を狙った企業の手の届かない中長期テーマへの研究投資です。もう一つは、研究開発によって創成された特許など知的財産権(IPR)を強力に保護し、産業競争力に効率よく結びつける法・制度的改革です。 たとえば、国の資金による研究開発によって創成されたIPRは、直ちに企業に帰属させ商品化責任を課し、企業競争力に直結するような法・制度を整えています。

特許やライセンスを買わないと物が作れない技術貿易の時代に向けて、わが国はどのような仕組み、法・制度を持たねばならないのでしょうか。

●平成12年度は、米国の、プロパテント政策とその延長上にある「知識創成の時代」に向けた仕組み、法・制度改革や、IT R&D計画などの研究開発投資戦略について調査研究を行いました。この調査は、わが国の企業、大学、関係省庁において、わが国の先端研究開発の推進に携わる方々にとって有益な情報となるものと確信しております。

是非、本報告会へご参加を頂けますようご案内申し上げます。

■主催:
(財)日本情報処理開発協会 先端情報技術研究所(AITEC)
〒105-0014 東京都港区芝2-3-3 芝東京海上ビル4F

■日時:
会場整理の都合上、ご参加頂く方をそのご所属により2日に分けて 開催致します。この日程でご都合のつかない方は、お問い合せ下さい。 両日共、報告内容は同じです。
  1. 平成13年8月30日(木)13:00 − 17:00
    ご参加頂ける方:官公庁、大学等、当研究所の賛助会員企業の方

  2. 平成13年8月31日(金)13:00 − 17:00
    ご参加頂ける方: 一般企業、その他の機関の方
"セミナは終了致しました。"

■場所:
芝パークホテル 本館3階 牡丹の間
〒105-0011 東京都港区芝公園1-5-10
Tel:03-3433-4141
→ 地図

■参加費:
聴講料は無料です。(OHP資料付き)

  • 報告会の関連調査資料(平成12年度分は6種)を 実費(予定価格1式5,000円)で頒布致します。
  • AITEC賛助会員企業の方は、 関連調査資料を無料で頒布致します。
  • ブルーブック2001のコピーを 実費(予定価格2,000円)にてお分け致しますので、お申し出下さい。


■参加予定者数:
各日共、100名 (先着申し込み順で締め切らせて頂きます。)

■プログラム

1)13:00-13:10  あいさつ

               (財)日本情報処理開発協会(JIPDEC)




2)13:10-13:30  先端情報技術研究所(AITEC)の活動とその意義

        水野幸男: AITEC 技術政策委員会委員長 


 


3)13:30-13:40  配布資料の説明、及び報告書、関連資料の入手方法について

               AITEC 事務局





4)13:40-14:20  技術貿易時代の覇者を目指す米国のIT研究開発戦略と

        わが国の行うべき改革について

                内田俊一: AITEC 研究所長

        
●21世紀の最も重要な商品は特許などの知的財産権(IPR)やノウハウなどの「知識」=「ライセンス」と言われています。「ライセンス」無くしては、「物」の生産ができない時代の到来です。IT革命で一歩先んじた米国はすでにこのような時代に向けた仕組み・法制度を整え、重点的な中長期テーマへの投資を開始しています。このセミナーでは、このような米国の動向について報告します。また、わが国の抱える問題点の指摘と改革提言も行ないます。
5)14:20-15:20  米国の政府支援研究開発におけるIPRの扱いについて        牧村信之: AITEC 主任研究員
●米国は、「国家の国際競争力の源泉は、個別企業の市場競争力にある。」との信念の もとに、米国政府支援研究開発の知的財産権について、新知識創生、技術貿易時代を 先取りした以下の政策、制度、仕組みを実施してきている。今回のセミナでは以下を 中心に紹介致します。
  1. 技術の創出に向けた中長期研究開発への財政支援と推進体制の強化。
  2. 創出された技術の積極的な保護政策として、
    1. 民間による知的財産権の取得と保有を促す法整備 
    2. 特許権保護範囲の拡大
    3. 特許侵害に対する賠償責任の強化
  3. TLO、ベンチャキャピタルとの連携、民間知的財産権仲介移転サービス等のよる 知的財産権の商業化メカニズム。
cup15:20-15:40 コーヒー・ブレイク 6)15:40-16:20 米国IT R&D計画進捗報告書(BlueBook)にみる研究開発戦略        若杉康仁: AITEC 主任研究員
●毎年大統領予算教書の補足資料として、会計年度開始前に公開される通称BlueBook は米国政府支援の IT 研究開発の進捗状況、計画の技術的部分が詳細に記述されています。内容は専門的で量も多く、読み切るのに一苦労するが、IT 関連者必見の資料と言われ ているものです。今回のセミナでは、FY2001BlueBook を中心に、米国の IT 研究開発の戦略を探ります。

7)16:20-16:40 質疑応答

8)16:40-17:00 事務局からのご案内
*本プログラムは、一部変更させて頂く場合があります。


■問い合わせ連絡先:
(財)日本情報処理開発協会 先端情報技術研究所(AITEC)
〒105−0014 東京都港区芝2-3-3 芝東京海上ビル4F
   
山次、佐藤、中村 TEL: (03)3456-2511 FAX: (03)3456-3158
E-mail: seminar@icot.or.jp